歴史の学習では「流れ」を理解することが不可欠です。このアプリは、大学入試に必出の重要歴史事項392個にそれぞれ適切な解説を加え、年号に焦点をあてながら、4種類の問題形式(「暗記カード」「年号入力」「正誤問題」「年号順整序問題」)を利用して学習するものです。徹底的に活用すれば、重要歴史事項とその年号を自然に身に付けることができます。
学習するにあたって一つだけ注意があります。それは、「正確な年号は最後の段階で記憶できればよい」ということです。日頃の学習では、年号まで確実に覚えることは大変です。その結果、最初は「不正解」が連続するかもしれません。しかし気にしなくて構わないのです。ただ、解説を読むことだけは励行してください。
解説には関連事項も適宜記載しました。また出来るだけ多くの歴史用語に読み仮名をつけました。どの問題形式でも解説は同じ内容です。4つの問題形式で学習しますので、一通り終えるだけで解説を4回読むことになります。その結果「年号を丸暗記する」のではなく、他の歴史事項との関係の中で、その歴史事項が「いつごろ」のことなのかが自然と鮮明になってきます。ですから、最初は「何千何百年まで言えれば合格」で構いません。その次は「何千何百何十年まで」とするのです。ここまで言えるようになれば、年号の学習はほぼ終了です。
以下、4種類の問題形式について略述します。
「暗記カード」はこのアプリ学習の基本です。問題を解いた後は必ずその事項の解説を読んでください。ランダム機能を使わなければ年号順に出題されますので、解説部分を読むだけでも大まかな歴史の「流れ」をつかむことができます。できなかったものにチェックを入れれば、不正解の問題だけに再チャレンジできます。
次に「年号入力」です。ここでも必ず解説を読むようにしてください。もちろん「正解」が望ましいのですが、最初は「何千何百年代」まで、次に「何千何百何十年代」までのチェックで構いません。問題を解いた後必ず解説を読むという学習方法を励行すれば、「何千何百何十年代」までは意外に簡単に覚えることができます。「正誤問題」同様に、間違った問題は自動保存され、リセットしない限り完答するまで継続できます。また、一通り学習した後はランダム機能を利用してください。
3つ目は「正誤問題」です。これは大学入試にも見られる問題形式ですが、ここで「年代の最後の詰め」である「何千何百何十年代」のあとの「最後の一桁」にまでチャレンジしてみてください。
最後の「年号順整序問題」は、大学入試でも御馴染みの出題形式です。このアプリではそれを初級・中級・上級の3段階に分けました。各問題に登場する5つずつの歴史事項を年号順に並べるものですが、難しくなるにつれて、各年号の間隔が短くなります。これは、年号をより正確に覚えると同時に、歴史事項の「流れ」をおさえるうえでも最適の問題形式の一つです。各級とも完答するまで継続できます。また、リセットした場合には問題がシャッフルされ、同レベルの別問題が出題されます。